赤ちゃんの部屋は何度が快適?新生児の部屋室温や温度についてまとめました。
ママのお腹の中で羊水に包まれて快適に育ってきた赤ちゃん。生まれてからは胎内とは違って気温・湿度が変化する中で過ごしていくことになります。
恒温動物のヒトは、外気に左右されることなく体温を一定状態に保つ機能が備わっています。ところがお腹の中から出たばかりの新生児は、まだ体温の調整機能が未熟です。
外気に影響を受けやすく、夏なら体温が上がりすぎたり、冬なら下がりすぎたり・・・・といった状態になりやすく、衣服や毛布などの調整のほか、エアコンや暖房を適切に使った室温の調整を大人がしっかりと行う必要があります。
今回は、新生児にとっての快適な室温、湿度の調整についてまとめていきたいと思います。
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なぜ体温調整がうまくいかないのか
人間の体温調整は「視床下部」という脳の中央部に位置する組織が「自律神経に」指令を出しており、寒ければ体温を上げる指令をだし、暑ければ体温を下げるような指令を出しています。
さむいと震えがおきたり、暑いと汗をかくのはこの視床下部の指令によって起こっている現象なのです。
ところが、新生児は自律神経が未発達なために体温調整機能がスムーズに機能しないのです。身体小さいために、外気の影響を受けやすいことも原因のひとつです。
いつぐらいから体温調整ができるようになる?
赤ちゃんが活発に動き回るようになると、体温調整がうまくできるようになってきます。ハイハイを始めるころが目安で、だいたい8か月ごろからといわれています。
それでも身体が小さく、自分で暑い寒いをしっかりと意思表示ができない2歳くらいまでは大人が特に気を付けてあげなければなりません。空調や毛布、衣服の工夫で、赤ちゃんの繊細な体調を気遣ってあげましょう。
実体験:エアコンは身体に悪いのか?
・・・こんな風に言われて悩んだことはありませんか?
かくいう筆者もこれを言われたことがあって、初めての育児です、赤ちゃんに関しては万一のことも避けたいと思っていたので「本当のところはどうなんだろう。エアコンだめなの?」なんて悩んだこともあります。
3回夏を経験した結論からいうと、エアコンは必須!です。
真夏にエアコンなしなんて、赤ちゃん溶けちゃいますよ(笑)
「溶ける」はもちろん冗談ですが、汗をかいて洋服がびちゃびちゃ、暑さにイライラ、ぐずぐずする子供を見ているとエアコンが身体に悪いから使わない、なんて言っていられません。
エアコンが体に悪い、は間違いというわけではないと思います。
デパートやスーパーなどの外から室内に入った時に寒い!と感じるほどの冷却は身体に確かに悪いでしょうし、エアコンをつけっぱなしで空気が汚れることもあるでしょう。エアコンの冷たい空気が身体に直接当たるもの新生児にとって危険です。
ただし、これらの点に気を付けて「適正に」利用すれば全く何の問題もありません。
・エアコンの風が直接当たらないように過ごす
・時折空気の入れ替えをする
加えて湿度管理を40~60%で調整する、室温調整が適温にできないなら衣服や毛布で調整してあげることでエアコンを使いながら快適に室内で過ごすことができます。
夜眠るときには寝入りにすこし低めの気温設定にしてあげて、寝付いてから25-28度に調整すると良いでしょう。
子ども&赤ちゃんは眠いと身体から放熱するからです。この放熱をうまく手助けできるように涼しめに設定するとうまく眠ることができます。
新生児にとって最適の室温、湿度とは?
快適な室温と湿度は、季節によって異なります。
夏 23度~27度(外気温の-4~5度)
秋 22度~25度
冬 22~23度
湿度はそれぞれ40~60%の範囲で調整します。
体調に合わせて調整してOK
たとえば、熱があって汗をかくようなら上記の室温よりも下げても大丈夫。赤ちゃんの様子をみて、調整してあげましょう。
特に風邪気味の時には、湿度は70%程度まであげるとウイルスの活動を妨げる効果があり、またのどの痛みを防いで呼吸しやすくしてあげられます。
新生児にとっての春の適温は?注意点は?
3~5月ごろの春は寒冷地でなければ、特別暖房もいらないというお宅も多いかもしれません。
春の時期は約25度が快適に感じる室温です。
けっこうぽかぽか暖かく、薄手の長袖でも大丈夫な気温ですね。
「冬よりも寒さが緩んだ」と体感で感じているだけで、実際には思ったより寒いこともあり得ます。
しかし普段は暖房を使わないというお宅でも、赤ちゃんのために室温・湿度を一度計測してみることをオススメします。
5月頃からは反対に、暑くなりすぎてはいないかに注意。
急に陽気で暑く感じる日もあれば、夜は冷えたりと温度差も生じやすくなりますね。
差し込む太陽の光の角度が変わったりして、これまで陽の光が当たらなかった場所が暑くなることも考えられます。
紫外線は赤ちゃんの体に負担になるので、直射日光を肌に直接あてないようにカーテンや天蓋を利用するなどしましょう。
晴れた日には窓を開けて、外気で気持ちよく過ごしたくなる季節ですが、風があたる事態が体の負担になることもあります。
どんなに暖かくても、せきやくしゃみをするようなら、風が入らないように場所を変えたり窓を閉めてあげましょう。
新生児にとっての夏の適温は?注意点は?
新生児にとって暑さは大敵です。
寒さなら、泣くことで体温どうにか上げようというスイッチが入りやすく、結果大人が気が付いてあげることができますが、反対に暑すぎると体温を下げるために体内の活動を極力抑えるというスイッチが入り、あたかも省電力モードのような状態になって泣いて知らせることもできなくなるのです。
寒さよりも暑さの方が怖い、と意識して夏の温度管理は気を使いましょう。
大人よりも体温の高い赤ちゃんは基本的に暑がりなことが多いと言われています。
赤ちゃんにとって快適な夏の室温は、外の気温から4~5度くらい低い温度だといわれています。
外気温が27度なら23度、30度なら25度…という具合です。
思ったよりも冷えた空間ですね。
湿度は40~50%ほどが、不快度数が下がって快適に過ごせます。
エアコンや扇風機の風が直接当たらないように、風向きには注意。
風が当たり続けることで、温度以上に体を冷やすことになってしまします。
暑くないように裸で過ごさせては?と思う方もいるかもしれませんが、よく汗をかく赤ちゃんは、裸の状態だと汗が肌の上に残ってあせもになってしまったり、すぐに汗が乾くことで体温が急激に下がってしまうことがおこりえます。
暑そうに思えても、肌着だけはしっかりと着せて、空調を活用して室温を下げるようにしましょう。
新生児にとっての秋の適温は?注意点は?
秋の赤ちゃんに最適な環境は室温22~25度です。
夏の暑さが緩んだかと思ったら、暑さがぶり返したり…春以上に気温差が大きく出やすい季節なので、空調はもとより服装やお布団で快適に過ごせる工夫をしましょう。
秋ごろからは温度だけではなく、湿度に特に気をつけましょう。
インフルエンザや風邪がはやり始めますが、気温が低く湿度が低い状態はウイルスが活発になりやすく、また、乾燥は鼻やのどの粘膜を傷つけやすくなります。
暖房に加えて加湿器も使って、40~60%程度の湿度を保つようにします。
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↑お部屋全体をしっかりと加湿できる大容量がおすすめ。
お水の追加の手間も少なくてすみます。
もこもこで可愛いお洋服はとても癒されますが、暖かい室内では脱がせてあげましょう。汗をかくと体が一気に冷えてしまうからです。
室内では薄めの洋服を重ねて着せるのがオススメです。
短肌着、長肌着、ロンパース(カバーオール)だけでも秋なら十分に暖かく過ごせます。
気温が低く寒く感じるようになったら、ベストをきせるなどしましょう。
着脱がしやすい前開きのお洋服が便利です。
新生児にとっての冬の適温は?注意点は?
赤ちゃんにとて冬は22~23度が快適な室温です。
この季節になるとほとんどのご家庭で暖房を使うようになると思いますが、暖房は空気を暖める過程で、空気中の水分がからからに乾きとても乾燥しやすくなります。
冬の室内は気温以上に湿度に気を払って50~60%を保つように心掛けましょう。
加湿器の他、ベビーベッドの近くに濡れたタオルを書けるのもオススメ。
くれぐれも赤ちゃんの顔に掛かる、なんてことが無いようにベビーベッドにかけるなら足元に。。寝返りが打てるような子ならばぜったいにベビーベッドにかけないように!!
乾燥しにくい暖房を使うのもオススメ。
オイルヒーターなら空気を乾燥させず、春の陽のようなぽかぽかした暖かさを得ることができます。
弱点は暖まるまでに時間がかかること。
寝室な狭い空間で、夜寝るときにあわせてタイマーであらかじめ暖めるように使うのがコツです。
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オイルヒーターは安いものなら8000円~くらいから購入できますが、温まるまで時間がかかることを考えると、タイマー付に投資するのがおすすめです。
毎日寝る時間の30分くらい前にオンするように設定しておけば、ベッドに入るころにはお部屋がぽかぽか暖まります。
タイマーをデジタルで設定するものと、つまみで設定するものがあります。デジタル式でオンオフ設定をするものは停電やコンセントを抜くたびに時計がリセットされてしまう弱点がありますが、つまみは子供が成長すると勝手にまわして時間がずれてしまうデメリットも^^;
うちではデジタルもの物を使っていますが、掃除のときにコンセントを抜かないように気を付けていますが、ブレーカーがおちたときには再設定が必要で手間でした。使い勝手の良い方を選びましょう。
熱線がなく子供のいるお部屋でも安全性が高く使いやすい、セラミックファンヒーター。
加湿機能付きなので、湿度管理をしたい赤ちゃんのお部屋でも使いやすい。
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あかちゃんのお世話に気を取られて消し忘れちゃった!なんてことがおこりません。
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ホットカーペットや床暖房は低温やけどに注意!
あしもとからほんのり暖かくなるホットカーペットや床暖房も、赤ちゃんの過ごす部屋では注意が必要です。
自分で寝返りをうてなかったり、自由に動けない赤ちゃんを寝かせると低温やけどになる可能性があります。
お布団など集めの敷物を敷いて、赤ちゃんが直接触れるところの温度が上がりすぎないようにしましょう。
温時計、湿度計は赤ちゃんの近くにおきましょう
室温管理のための温度計、湿度計は赤ちゃんすごす場所の近くに置きましょう。
温度計を壁に取り付けているという方もいるかもしれませんが、壁の近くは外気や窓の影響で冬ならば実際より低く、夏なら高くも表示されることがあります。
普段大人が過ごす空間のためならばそのくらいの誤差は気にせずとも問題ありませんが、外気に影響を受けやすい新生児の間だけでも、赤ちゃんの実際にすごす場所の気温湿度が適切か正確に把握できるようにしましょう。
ベビーベッドなら柵に取り付ける、お布団なら枕もとにおくなどが適切です。
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↑温度・湿度で快適度を表示してくれます。
授乳時間を確認するためにも、時計機能もついた方が使いやすいです。
数字だけでなく、赤ちゃんの様子をしっかりと見ましょう
数字はエアコンや風通しなどの調整の基準にはなりますが、最終的には赤ちゃんの様子をしっかりと確認しましょう。
室温が低くても、赤ちゃんのいるお布団の中はぬくぬくと快適かもしれません。反対に洋服を着せすぎて、エアコンがガンガンに効いていても汗をかいて熱い思いをしていることだってあります。
赤ちゃんが暑がってはいないか、寒い思いをしていないかは、赤ちゃんの体の中心を触ってみるのが一番です。お腹や背中が冷えてはいないか、汗を書いていないか触って確認してください。
赤ちゃんの体温調整のための衣服の工夫とは?
子供は薄着が基本?新生児でも大丈夫?
「子どもは風の子、薄着でも大丈夫」なんてことをよく聞きますが、それは1歳を超えて活発に動くようになってから。
新生児は大人よりも一枚多く重ね着をさせて体温を下げない工夫が必要です。
寝返りをうつようになる3ヶ月頃からは、大人と同じ枚数でも大丈夫。
1歳を超えてさらに活発になって歩くようになれば、冒頭の「薄着でも大丈夫」の状態です。大人よりも一枚少ない重ね着で過ごさせてあげましょう。
大人がTシャツ1枚で快適
新生児:肌着+1枚
3ヶ月頃から:ノースリーブなど薄手の肌着+1枚、またはTシャツなど1枚
1歳頃から:Tシャツ1枚やタンクトップなど薄着
赤ちゃんの衣類の基本は「重ね着」です。
気温にあわせて繊細に体温を調整してあげたい新生児は特に、薄着の重ね着がオススメです。
暑ければ脱がせて、寒ければもう一枚重ねる、という風に細かに調整していきましょう。
薄い布地の服でも、複数重ねることで空気の層ができるので冬でも暖かく快適に過ごすことができます。
暑くて汗をかいてしまう夏でも肌着一枚は必ずきせてあげてください。
汗を肌着が吸うことで体温が急激に下がることを防ぎ、あせも予防することができるからです。
汗をかいたら放置せずに、こまめにお着替えをさせてあげてくださいね。
汗でぬれたままでいると、夏でも風邪をひく原因になってしまいます。
靴下は寒い時だけ
夏でも、小さな足が裸足でむき出しなのは寒くないかな?と心配になることがあると思いますが、基本的に靴下は寒い時期の外出時だけで大丈夫です。
手足が冷たくなっているときでも、背中やお腹、首元が暖かく赤ちゃんがご機嫌なら心配いりません。赤ちゃんは手足で体温調整を行うので、心地よい体温で過ごしていても手足が冷たくなることは多々あるからです。
もし手足が冷たく、赤くなるようだったら、霜焼けの可能性があります。暖かい部屋に移動する、暖かい手で包んむなどして暖めてあげてください。
いかがでしたか?
季節によって温度が違ったり、湿度まで気を配らなくてはいけなかったり…
神経を使うおことが多くて大変、と感じてしまったかもしれませんね。
全部覚えるのは無理!なので時々気になった時に見直しすることをオススメします。
ひとつだけ覚えておくなら、「実際の赤ちゃんの様子をしっかりと見る」ということです。
汗はかいていない?寒くて泣いてはいない?手は赤くない?ご機嫌は悪くない?
そんな風に、目の前の赤ちゃんの様子を観察して、なにか気になるところがあれば、気温は何度が適切だったっけ?湿度は?と見直してみましょう。
暑くても寒くても、あかちゃんがニコニコしていればそれで大丈夫です。
四季のある日本、快適に過ごす工夫を重ねて、赤ちゃんといろんな景色を楽しんでいきましょう!
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